CASE
IEサポート終了に伴うWebシステムのマルチブラウザー対応
課題
- IEサポート終了に伴うリスクの懸念
- Windows11以降でのIE無効化
- 他ブラウザーでは正常に表示・動作しない
- 工期を最短にし、費用を抑えたい
解決
- 一部除き3種類のマルチブラウザー対応を実現
- 自動変換ツールで効率性と品質を確保
- 最短工期と低コストを実現
導入の背景・課題
IEで稼働する業務システムと課題
創業50年以上のこちらの会社では、Internet Explorer(IE)で稼働する業務システムを利用。このシステムで、顧客管理、売上管理、データ分析を行っていました。
これらの機能は、同社が事業を展開する上で非常に重要な指標であり、今後の事業方針検討のためにも、必要不可欠なシステムです。
しかし、2022年6月15日にサポートが終了するIEで稼働しているため、ブラウザー移行の対応を迫られていました。特に以下のような課題がありました。
- ・IEサポート終了に伴うセキュリティリスクやインシデントリスク
- ・IEを前提に開発されたWebシステムが存在
- ・IEを標準ブラウザーとして構築されたWebシステムは、IE以外のブラウザーとの互換性に問題があり、
正常に表示・動作しない可能性がある
そこで、IE以外のブラウザーでも対応可能とする“脱IEプロジェクト”が始まりました。
マルチブラウザー対応を短期間低コストで
ブラウザー移行をするにあたり、同社には以下のような要望がありました。
- ・Microsoft Edge、Google Chrome、Internet Explorerの3種類のマルチブラウザー対応としたい
- ・工期を最短にし、費用を抑えたい
上記要望の中でも2点目の「工期と費用を抑える」ため、シーイーシーは品質を保ちつつ、効率性の高いブラウザーのマイグレーションを実現する「レガシーシステムIE脱却サービス」を提案しました。
レガシーシステムIE脱却サービスの導入効果
効率的で高品質なレガシーシステムIE脱却サービス
ブラウザー移行対応において、シーイーシーから提案したプロジェクト全体の大きな流れは以下の通りです。
- 調査・分析
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- 設計
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- 変換
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- 可読性≒保守性の高いPGMに変換する独自の変換ツール
- 高い変換率、少ない手作業
- 変換確認
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- 現新比較
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シーイーシーが独自に開発している自動変換ツールを活用することで、効率的な変換を実現。自動変換ツールにより、可読性の高いプログラムに変換し、拡張性・保守性の確保ができたり、手戻り作業やプロジェクト要員による品質のブレを抑制するなど、全体的な品質が向上します。

プロジェクト成果とポイント
約50画面を対象に、調査・分析が1カ月、変換から現新比較テストを4カ月で行い、IEサポート終了前にリリース完了となりました。
IE依存Webアプリケーション改修実績が豊富な専門チームが調査・分析フェーズを丁寧に行い、ブラウザーを切り替えた場合の修正箇所の特定・重要度を可視化することで、短期間での移行が可能。また、IE依存Webアプリケーションの場合、独自にカスタマイズされたソースコードがあります。そのような場合でも、お客様の資産に合わせて変換ツールをカスタマイズすることで、効率性の高いブラウザー移行を実現しました。
同社の情報部門責任者は、「システムや業務ロジックに影響が出ないように、ブラウザーの見た目部分を重点的にマルチブラウザー対応していただきました。シーイーシーは脱IEをする上で検証時に外せないポイントをしっかりと抑えており、工期と費用を抑えていただくことができました」と今回のシーイーシーのプロジェクトを評価しています。
「特に修正前後の確認を重点的にやってもらったので、リリース後もユーザーにストレスを感じさせることなくブラウザー移行ができました。これまでのブラウザー移行実績から得たノウハウがたくさんあるようで、私たちの要望を実現する上で的確な対応をしていただけたと思います。スムーズなブラウザー移行ができました」と、同社のプロジェクトリーダーからは、プロジェクト推進をする上でのシーイーシーのノウハウを評価いただきました。
脱IEプロジェクトやマルチブラウザー対応は、実績から得たノウハウを蓄積している企業が推進することで工期を短く、費用を抑えることができます。シーイーシーのように自動変換ツールを活用したり、現新比較の検証ポイントを抑えているSIerへ依頼することで、同社のようにメリットを享受できるでしょう。
事例のさらなる詳細やサービス詳細については、お気軽にお問い合わせください。