VB .NETへの移行 システムの従来機能を100%再現

Re@nove VBマイグレーションで業務システムをVisual Basic .NETへコンバート
従来機能の100パーセント再現とWindows 10環境での安定稼働を実現

CASE

VBマイグレーション相談会で「マイグレーションの可否・期間・費用」がクリアに

ラジオメーター株式会社 様 https://www.radiometer.co.jp/

ラジオメーター株式会社 様

マイグレーション課題

  • Visual Basic 6.0で開発した業務システムの
    永続的な稼働
  • リソース不足のため
    社内ではマイグレーションが不可能
  • マイグレーションをアウトソースする際の
    費用と工数が不明

導入ポイント

  • Visual Basic .NETへのマイグレーションで
    Windows 10での安定稼働を実現
  • VBマイグレーションにより
    コンバートからテストまでワンストップで提供
  • 1社限定のVBマイグレーション相談会で
    費用と工数の不安に回答

導入の背景・課題

社内の業務システムを内製

ラジオメーター株式会社 管理統括本部 インフォシステム部は、情報システム部門の位置付けで、主に同社のIT基盤の運用・保守の業務を担っている。しかし、一般的な情報システム部門とは異なり、社内で利用する業務システムのアウトソースはしていない。業務システムの大半を同部で内製している。
同部が内製した業務システムのなかで、分野/製品/事業部ごとの売上実績確認や製品のトレーサビリティが分かるスタットビュアーは最も規模が大きく、ほぼ全社員が活用している。ほかにも特定の業務で活用する業務システムや、Excelのマクロで処理する小さな業務システムも内製しているという。
「内製は20数年前からの体制です。内製は障害が発生しそうなときに検知しやすく、実際に障害が発生しても外注とのやり取りが一切ありませんから、瞬時に対応し修正することができます。全体的にダウンタイム期間を短縮できるのが、内製のメリットと言えると思います。」と管理統括本部 インフォシステム部 課長 朝日 秀人氏は語る。

業務システムの大半をVisual Basic 6.0で開発

そんな同部が抱えていた課題は、内製した業務システムをいかに最新のWindows環境で安定稼働させるかという点。スタットビュアーをはじめ、業務システムの多くはVisual Basic 6.0(以下 VB 6.0)で開発されており、現在のWindows 10環境で使い続けるには不安があった。
「Visual Basic .NET(以下 VB .NET)が登場したときから、動作保証がなくなってセキュリティリスクがともなうVB 6.0での開発は終わりにしなければならないと思いました。実際、VB .NETで開発した業務システムもあります。しかし、既存の業務システムをVB .NETにコーディングし直すのは膨大すぎて至難の業。同じものが再現できる保証もありません。また、コーディングに携われる人的リソースも不足していました。」(朝日氏)
現状、コーディングに携わるのは朝日氏のほか1名のみ。ほかの所属部員は、IT基盤の運用・保守業務で手一杯だ。人材が欲しいとはいえ「我々の部門が望む人材は開発ができるだけでなく、外資系企業ですから英語力も必要になります。育成を考え、若い人材となると各段にハードルが上がってしまいます。しかし、現在のリソースではコーディングまで手が回らないのも事実でした。」(朝日氏)

(左)ラジオメーター株式会社 管理統括本部 インフォシステム部 朝日 秀人氏

(右上)株式会社シーイーシー サービスインテグレーションビジネスグループ エンタープライズサービス事業部 マイグレーションサービス部 志村 誠

(右下)株式会社シーイーシー サービスインテグレーションビジネスグループ 営業部 高橋 奈央

※本事例はリモート取材によって制作しました。

VBマイグレーションサービス

VBマイグレーションの導入効果

マイグレーションのアウトソースを模索

そこで朝日氏がたどり着いたのが、VB 6.0で開発した業務システムをVB .NETにコンバートし使えるようにするマイグレーション。実際にマイグレーションのツールを使って、まずは自身でVB 6.0からVB .NETへのコンバートを行ってみたという。ところが、ツール任せでコンバートを行えば終わりではなかった。相当数の手作業部分があり、現在のリソースでは絶対に不可能ということが判明した。
最終的な解決策はマイグレーションのアウトソース。マイグレーションの情報を収集し、マイグレーションの専門的な知識とノウハウを有するベンダーを探すことにした。
最初に注目したのは大手SIerのマイグレーションサービス。「もしかしたらお願いできるかもしれないと思い、その大手SIerが開催するマイグレーションのセミナーに参加しました。ところが、そのセミナーで紹介されていたのは非常に規模の大きな事例で、当社の業務システムは対象外だと感じました。費用も桁違いだったので、とりあえず良い勉強をさせていただいたと思っています。」(朝日氏)

有意義なVBマイグレーション相談会

継続的にマイグレーションの情報収集を行っているなか、2019年8月に出会ったのがシーイーシーだ。シーイーシーのサイトで1社だけ限定のVBマイグレーション相談会(以下 相談会 ※現在はオンラインにも対応)を見つけ、すぐに申し込んだという。「複数の企業が参加するセミナーの場合、自社のシステムに限定した話を聞くことは難しく、聞くことができたとしても時間はわずか。その点、シーイーシーの相談会は1社限定で、当社のマイグレーションに終始した有意義な時間を過ごすことができました。当社に限らず、マイグレーションに悩む企業は、こうした機会を活用すべきだと感じました。」(朝日氏)
朝日氏がシーイーシーに聞きたかったことは、「自社の業務システムはマイグレーションが可能かどうか」「マイグレーションに要する工数」「マイグレーションの費用」の3つ。もちろん、相談会では3つすべてがクリアになった。

<マイグレーションの可否>

「相談会のあと、小規模な業務システムのサンプルコードをシーイーシーに渡し、無料診断していただきました。約1週間後に『問題ありません』と、早々に良い返事がありました。」(朝日氏)

<マイグレーションに要する工数>

「環境構築と調査・分析に1カ月、変換・テストに1カ月、現新比較テストに1カ月、最後に総合的なサイクルテストに1カ月という話でした。現行のシステムを停止する必要はないので、この工数に不満はありませんでした。」(朝日氏)

<マイグレーションの費用>

「実際にお見積りいただいた金額は、最も大規模なスタットビュアーなら費用対効果が見込めると判断。社内で予算が通れば、発注に支障はありませんでした。」(朝日氏)

従来の機能を100パーセント再現

相談会後、正式にスタットビュアーのマイグレーションをシーイーシーに依頼。2020年2月に納品、3月にはサイクルテストも完了した。「マイグレーション期間は4カ月ほどありましたが、その間、メールや電話などで柔軟に対応していただき、安心して進めることができました。テスト結果を見ると、非常に細かく操作やステップを確認していただいたようです。そのなかで、我々が気付かなかった現行システムのエラーも発見していただきました。本当に丁寧な対応だったと思います。」(朝日氏)
 新しいスタットビュアーがリリースされたのは2020年6月。マイグレーション自体は完了していたが、組織変更の改修を行ったため6月に延びていた。リリース後、コロナ禍によるリモートワークも続くなか、社員からクレームはきていない。顧客満足度調査を実施したところ、おおむね良い評価だった。

「当社の要件は今まで通りに動くこと。そういう意味では、従来の機能を100パーセント再現していただきました。スタットビュアーはサードパーティ製品を使っていなかったので、コンバートのしやすさもあったようです。見た目が変わっていませんから、マイグレーションに気付いていない社員もいるかもしれません。それぐらいマイグレーション後のスタットビュアーは違和感がありません。少しは変わったことが分かる仕様でもと思いましたが、シーイーシーから『マイグレーションはストレートコンバージョンが基本で、お客様が新しくなったことを意識しないこと、意識しないで今まで通り使えるのがコンセプト』という話を聞いて納得。確かにその通りだと思いました。」(朝日氏)

VBマイグレーションサービス

今後の展開

さまざまな分野でのサポートを期待

そのほか、VB 6.0で開発した業務システムは一部の社員だけしか使っていないため、とりあえずは現行のまま使うというのがラジオメーター社の方針。また、現行システムのメンテナンスに工数がかかっており、当面内製で業務システムを増やす予定はないという。「ビジネスのプロセスをシステムに合わせる方が、効率的で低コストという場面が増えてきました。バランスは難しいですが、基本的な方向としてはアウトソースやクラウドサービスの活用などの比重を高めていくことになるでしょう。また、デンマーク本社の意向でMicrosoft Power BI導入が検討されています。シーイーシーにはマイクロソフトサービス部という専門部署もあると伺っていますので、当社に合致するサポートがあればと期待しています。今後も引き続き、よろしくお願いします。」(朝日氏)

ラジオメーター株式会社

ラジオメーター株式会社 様

デンマークのコペンハーゲンに本社を置く急性期医療検査機器メーカー。世界でトップシェアを誇る同社の主力製品、血液ガス分析装置および関連製品は、臨床診断に関わる医療従事者に正確な情報を迅速に提供している。このほか、免疫測定、経皮モニタリング、動脈血サンプラー、AQURE POC ITソリューションなどの製品・ソリューションをラインアップ。診断およびスクリーニングに幅広く利用されている。今後も血液ガス分析装置のシェアを維持しつつ、他分野の検査機器にも注力し、製品ラインアップの強化を目指していく。

  • 本 社:〒140-0001 東京都品川区北品川4-7-35
  • 設 立:1990年3月
  • 代表者:丸 貞克
  • 事業内容:医療機器、体外診断用医薬品と
    その付属機器・部品の輸入、販売、修理、賃貸ならびに保守管理
  • URL:https://www.radiometer.co.jp/

※記載の情報は取材時のもので、閲覧時には変更されている可能性があります。
※本事例はリモート取材によって制作しました。

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